CONCEPT

「福祉」はこの社会の至る所にある。

でも巧妙に隠されてしまっていて、意識せずに暮らすことも出来てしまう。
潜んで(ひそんで)いて、見えない。
なんだか、おかしい。


それでも、確かにある。マンションの一室に、街中のアトリエに、あそこの高齢者施設に。

そんな場所で働くことや生きること。目を閉じ、鼻をつまみ、ジャプンと飛び込む。
初めは、息を止めて目をつむる。少し慣れて、目を開ける。
何かが見える。あれはなんだろう。


潜った先で見えた風景、沸き上がった感情を、支援や業務といった場所から少し離れて自由に語ってみたい。
現場で見えた「あの感じ」を掬い上げよう。


その言葉は、飛び込みたいけど勇気が出ない、
飛び込んだけど苦しくて窒息しそうだ、そんな人にも届くかもしれない。


そんな想いを込めて編んだ「潜福(せんぷく)」。

BOOK