『潜福-SENPUKU-』第四弾「はこぶ」

【運】ウン　はこぶ　めぐる　さだめ
運ぶって、つながることだ。
苦労して見つけた自分だけの踊り、届けたい相手が見つかればきっと幸せに違いない。

誰かに、何かを届ける。
今まではあり得なかった関係性の中に、自分と相手を巻き込んでいく。

荷物を持つ手に、汗がにじむ。
運ばれた荷物を、相手がどう受け止めるかはわからない。
宛先を間違えて思わぬところへ届くかもしれない。

それは日々、福祉の現場で起こっていること。

あそこの作業所で、
商店街にあるカフェで、
住宅街の片隅で。

その営みを、流れる景色を、関わりの質感を、
もっと届けないといけない。

この社会の至る所にある、福祉。
不可視化されちゃいけないはずだ。

運べ、運べ、福祉を運べ。

・目次
浅野栞（社会福祉法人ゆうゆう）
「ラーメンと飛行機」

川端舞
「透明人間の放つ言葉が、社会の中でこだまする」

蝦名悠
「憧れ」

寺松朝
「グラデーション」

御代田太一（元救護施設支援員）
「赤血球」

宇都宮志保（社会福祉法人ゆうゆう）
「ウケる人々」

岡本莉奈（自立生活センターSTEPえどがわ）
「まって。」

加藤智彦（NPO法人みなと障がい者福祉事業団）
「札幌、東京。」

信藤春奈（自立生活センター小平）
「手紙」

【コラム】海を越えるケア～アジア各国から来日し、現場を支える介護人材の皆さんとの座談会～

冨永新（社会福祉法人ライフの学校）
「scar tissue」

濱﨑遥
「透明化しない」

箕野有沙（社会福祉法人福祉楽団）
「毛玉を吐く」

中曽根鈴音（自立生活センターSTEPえどがわ）
「わたしからあなたへ。」

水流かなこ（東京演劇集団風）
「ふれる」

今井出雲（社会福祉法人一路会・がじゅまる＋）
「海賊」

北岸辰朗（社会福祉法人グロー）
【マンガ】伝想鳩

・仕様　A5（148mm×210mm）／114頁／無線綴じ／カラー